ラクトフェリンの働きとその効果

ラクトフェリンの構造

ラクトフェリンの構造ですが、その前にどのように吸収されるかをご説明しましょう。ラクトフェリンは経口摂取されると消化酵素の働きによって消化され、この過程でアミノ酸やペプチドとして吸収されるようになります。この時に全部消化吸収されると思われますが、そうではなく、胃の中に存在するペプシンという酵素で消化された一部のラクトフェリンが、10倍以上強い抗菌活性を示すようになります。

ラクトフェリンのペプシン消化物中には一つだけ抗菌ペプチドが存在し、これがラクトフェリシンRなのです。ということで、ラクトフェリンの構造は700以上のアミノ酸が結合した一本鎖のポリペプチドで、ほぼ同じ数のアミノ酸からなるC末端とN末端が球状に丸くなり、この二つの球体が団子状にくっついた構造というわけです。

そしてこのラクトフェリシンRこそが、悪玉菌と言われる大腸菌、黄色ブドウ球菌、クロストリジウム菌をよくやっつける効果があり、さらに大腸菌 O157、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、ヘリコバクター菌、カンジダ菌等の臨床上重要な微生物に対しても殺菌効果がある成分なのですね。
ラクトフェリンRは、ラクトフェリンの分子構造の中で、ラクトフェリン分子の表面に位置し、このような抗菌活性中心としてではなく、他の分子や細胞との相互作用にも重要な役割を持つ領域であることが分かってきました。まさにミクロの構造で、健康維持に作用するといえますね。


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